きままな備忘録

ジャニーズと発達障害のかけもちLife ヲタはやめられない

ジャニーズ伝説2019 虚構と現実の狭間にある世界

※あくまでも1幕についての感想です。

 2幕については高低差激し目に書きました。

 

 ◆ざっくりした感想
可もなく不可もなく観客者の受け取り方によっては、賛否両論ある内容。
エンターテインメントは現実から切り離されたファンタジーであると認識している私にとっては、トリッパー遊園地に引き続き、見るに堪えなかった。
 1幕のWe’reジャニーズまでは幕が上がる高揚感と眼前のお立ち台で一生懸命に踊る織山くんや元木くんに目を奪われたところまではよかった。
 しかし、ワシントンハイツの野球シーンから抱く違和感と戸塚さんの引率教師感。正直に言えば、全く面白くなかったし、感動云々という安い言葉では表せないぐらい陳腐。途中で抜けて2幕までロビーで待機しようかと思ったけど、良席だったので我慢。
 話の流れとしては、2017年、2018年と大きく変わらないが、何か別の視点や角度から物語を再構築した脚本と演出なのかと思う。
特に、ジャニーズ事務所を一代で築き上げた社長でありプロデューサーであるジャニー喜多川氏が7月にお亡くなりなれたことも深く関係しているだろう。
朝のワイドショーでもジャニーズ伝説2017の映像が流れ、創世記のジャニーズ社史や原点となった「ワシントンハイツ」「ウェストサイド物語」について触れられた。えび担の間で周知されていた内容がより世間一般や他グループのファンにも広く知られるようになったように思う。
 そういった詳細なエピソードや初代ジャニーズとジャニーさんとの出会いについて深く掘り下げた一昨年や去年のえび座と比較すると、今年は概説として「ジャニーズ創設期の社史」の意味が強い。あると同時に「継承型ジャニーズ伝説」なのだと思う。
 制作発表の会見や新聞雑誌等々でも「未来のジャニーズ」という言葉が強調されている点から「未来」「継承」「ジャニーさん」が今回の鍵だろう。
◆一昨年や去年とは異なる違和感 

2017年のジャニーズ伝説を昇華させたのが2018年のジャニーズ伝説であった。

初代ジャニーズやジャニーさんが歩んできた歴史はノンフィクションであり、物語として脚色されている。だからこそ、フィクションというフィルターを通して作品に身を預けて純粋に楽しむことができた。
しかし、逝去されたことで急に現実みを帯び出した。それが違和感を抱く原因になった。
また、過去2作の世界観(虚構)と現実(今年のえび座)が入り混じったことで、私の認識している世界(2017と2018の記憶)とのずれが生じたことも関係している。つまり、ジャニー氏の死去によってフィクションというフィルターが作動しなくなった。
 初代ジャニーズと歩んできた創世記の語り手がいなくなったことが、これまで観劇してきたファンにとっては引っかかる要素になり兼ねないだろう。
戸塚さんの役回りが全く分からない。去年や一昨年まで「社長」を演じてきた彼が「ストーリーテラー」として入りたてのジャニーズJrにジャニーズ社史を教える先生っぽいのかと思ったけども、出番が少ない。私が戸塚さんのファンだったら冷静ではいられなかっただろう。
小出しになっているエピソードが削られたり、I RememberやNever My Loveからの解散につながる場面が省略されたのがどう転んだのかは分かりませんが・・・。

歴史学を学んだ者が感じたこと

 今回のジャニーズ伝説は、史学的な観点で捉えたら面白いのではと思う。


ジャニーズ伝説の基礎となっているのが資料(史料)として以下の要素があげられる。

一次資料(史料)
   ジャニーさんの口伝(体験談)、写真・レコード・雑誌・テレビ映像
   あおい輝彦さんの話など


 一次資料に考察や物語としての脚色を加えていったのが“脚本”である。A.B.C-Zの5人が演じる初代ジャニーズも要素として含まれているだろう。
 今年に限って言えば、上記の資料を元にした脚本に「未来」「継承」というキーワードが色濃く反映されている。定説に新たなる考察を加えた論文と近いがするし、解説者がまとめた新書っぽさも感じる。
 私の専攻分野である近現代史に結び付けるとすれば、語り手の思いをそのまま伝えていくことは難しい。手記として残っていたり、録音データであればデジタルアーカイブに残せることは可能である。しかし、胸中にしまったまま亡くなっていかれたり、関心や注目を浴びる機会がないと史料としての価値が無くなってしまう。
 創設者の死去と中堅グループの脱退など事務所として大きな局面に立たされている。
そういった面でも、ジャニーズが歩んできた歴史を一度立ち止まって振りかえるという行動が再々上演されている「ジャニーズ伝説」に託されているのだろう。
 初代ジャニーズと入れ替わるようにして5人のフレッシュジュニアに託す形で終わったのは「継承型(未来型)ジャニーズ伝説」らしさかと。
主演はえびやけども、影の主役(真の主役)はこの先のジャニーズを担う世代である少年忍者やちびジュであるのは間違いない。

◆2幕感想

チケット代はほとんど2幕で回収されました!!

今回のメドレーマニアックすぎない!?

5Starがセリから上がってきて、日生に戻ってきたよ。お帰り!!

石垣くんのピアノ伴奏から始まる君とMilky...Way..はジュニア祭り8.8の俳優班(テラ・室くん・林くん・高田くん)思い出すし、はしこのしっとりと聞かせる歌声に癒されまくり。ちゃんと声量あってびっくり

五関様のDream come tureとちびジュがダンスの先生と生徒みたいでかわいい。あと、Zokko命の塚ちゃんが天使!!

戸塚さんの秋は色気ムンムンだし、あのOne Step Beyondが生で見られてテンションブチあがり。

恋を知らない君へを歌うはしふみはコイべビロスには劇薬。

Kinki Kidsのフラワーは、必死に踊るちびジュに入所したての河合くんに思いを馳せつつ、ほほえましく見守るえびちゃんがパパに見えて感涙。

特に、歴代のえび座メドレーでLegend Storyを聞けたのがすごくすごく嬉しいです。

えび座といえばLegend Storyと自負しているので!!

Youに込められた一つ一つや歌詞に込められた思いを大切に表現するA.B.C-Zとセンターに照らされるスポットライト・・・。

 

私はそこまで共感覚に優れているわけではなく、社会性イマジネーションの障害を持っているのでなかなか意図をくみ取るに時間がかかりますが、堂本剛くんがえび座のために書き下ろしてくれた曲がこの先も大切にされることを願います。