チュベローズで待ってる
年が明けましたね。
そして、予約していた「チュベローズで待ってる」が図書館から届きました。
age22とage32の上下巻、読了しました。
書籍化されるのをずっと待っていましたよ。
去年のダ・ヴィンチで春頃、出版との情報を見てからずっと楽しみにしていました。
実は、以前Myojoで連載されていた青い独り言がすごく好きでした。
月日が流れて、高校2年生になったころに、NEWSの加藤くんが小説を出したということをどこからか聞いた気がします。
そして、興味本位で読み始めたのが、処女作「ピンクとグレー」。
ジャニーズという謳い文句のようなキャッチフレーズもあったかもしれない。けれども、映画化や文庫化もされているのは、一作家として凄い。
それから、「Burn」「閃光スクランブル」「傘をもたない蟻たちは」を書き、世の中に送りだしている。
今回のチュベローズで待ってるで6冊目。
特に、「ピンクとグレー」「Burn」「閃光スクランブル」は渋谷サーガという一連の時系列で話が展開されていたり、作品の世界観は書き手の生きる芸能界なので、リアリティがある。
それゆえ、普通に生活する私にとってはどこか住む世界が違って、華やかな憧れや世界
などというファンタジーを帯びたエンタメ小説という解釈を抱いています。
でも、今回は少し違いました。
今まで加藤くんの作品を読んでいますが、相関図なんてなかった!!
何回、この相関図に救われたことか・・・。
世界観と主人公も現実身をより帯びた感じがする。
ここではネタバレと詳しい話はしません!!
気になる人はこちらを見てください。
加藤シゲアキ『チュベローズで待ってる』2年半ぶりの新作は、なんと上下巻の大長編 | ダ・ヴィンチニュース
全体を通して、加藤くんの作品には「生・老・病・死」のキーワードが含まれている。
生があるからこその快楽や嫉妬・傲慢などの欲求がより鮮明なものになるんだと思う。なので、生き死に関わる描写や節が多い。
人とのつながりやさまざまな形の愛や人間の欲望が入り混じっている気がする。
この作品は、より人間模様に焦点を当てて、話が展開されているのでページがどんどん進む。読み手の想像力やハラハラ感を掻き立てるような文章。
人との会話劇や逢瀬を重ねるシーンの言葉選びがもう・・。
チュベローズで待ってるはそのキーワードに加えて、そう遠くない未来も予想されていてSFチックな感じもする。
まさかの連続に驚かされました。
今までの作品の中で一番好きです。
次作があるなら期待したいです。
https://www.amazon.co.jp/チュベローズで待ってる-AGE22-加藤-シゲアキ/dp/4594078109